2010年02月27日

しかしそれだけではない 加藤周一 幽霊と語る

2月27日(土)って今日じゃん・・・より、渋谷シネマ・アンジェリカにて公開、他順次ロードショー、とのこと。詳しくは、ジブリの紹介ページをどうぞ

では、加藤周一が好きかというと、実はそうでもありません。彼は『私にとっての二〇世紀』の中で、

私は『羊の歌』(岩波新書)の中で、幼少期に熱のあったときよく見た夢のことを書いています。ある巨大な車輪のようなものが近づいてきて圧しつぶされそうになる夢です。いつも同じ形で出てきたものだから、たいへん印象深く残っています。
それは、何か合理的な秩序が破壊されたり、目に見えない未知のものがあるということの予感だと思う。

と言うわけです。

巨大な何かに押しつぶされるような夢は少なからぬ人が幼少時に熱を出したとき見ていると思いますが、それはむしろ「合理的な秩序」あるいは制度と呼ぶものそのものの不合理性ではないか、「目に見えない未知のもの」ではなくむしろ目で見ようとするがゆえにそこにあることに気づかず素通りしてしまうような生の直接的なものではないか、と私には思えます。

これはいささか決定的な違いのようで、どうも加藤周一さんのお話しには魅惑されない。

「しかしそれだけではない」。それにもかかわらず、この映画はできるだけ多くの人に見てほしいと思っています。
posted by いんぷうしゃあ at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア実践等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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