2010年06月04日

市民講座のあと

「今日の出来事」ではなく「昨日の出来事」ですが、国立情報学研究所で市民講座をやってきました。

「多言語世界の扉を開く翻訳技術−人間の翻訳と機械の翻訳は何が違うのか?−」

今ひとつ説明でうまく行かなかったところが2つ。1つはバリアフリー。いささか慌てぎみに、「欠落を補うメカニズムではなく人間の潜在力を引き出す環境作り」と言ったのですが、敷衍が必要。まず「バリア」があるときには、「人間の潜在力」のように最初から普遍的なものを前提として話を起こすのではなく、違いの配置をもっと丁寧に確認したほうがよい。

その上で、マイノリティの言語を母語として使用する者がマジョリティの言語を母語として使用する者と同じようにマジョリティの言語を使う、というのではないことをはっきりと。この点は、手話を含む言葉の位置づけについて、『子どもと話す 言葉ってなに?』でも、不十分。日本語を母語として使う人に対しては、「英語にあわせよ」と言われたときの感覚に訴えるか? 温度差と止むに止まれぬ現実上の必然性は異なるが、多少の手がかりとはなるかもしれない。

もう1つは、自己認識云々をめぐるコミュニケーションの問題。これについて、それ自体をメインのトピックとしてではなく、翻訳などにからめて副次的に話すときの言葉を考えておくこと。
posted by いんぷうしゃあ at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語応用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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