2010年10月12日

GCOE研究会と日本図書館情報学会

北大情報科学研究科のGCOE若手シンポ、つづいて日本図書館情報学会研究大会に参加してきた。北大のGCOEはデバイス、ハードからソフトな応用までをつなぐ編成で、ひとわたりポスターと予稿を読み、新しい耳情報が色々。

データストリームの処理について、最近、ものの見方の観点から感心があり、関連するポスターを聞き、予稿を読む。少し、全体の配置とアプローチがわかってきた。

無意味に手足をしばった研究がある。偶然の雑音を取り払い本質を取り出すためという意図なのだろうが、最初からそのような思い込みで存在そのものを全面的に取りこぼしてしまうのは残念。

北大のキャンパスはなかなかよい。

図書館情報学会では、おもしろい発表がいくつか。調査などかたちがまとまっているものも多くなってきている。

ただ、全体に内輪向け的な発表が多く、論の組み立てに借景と甘い部分が多いのが残念。誰に向けて話すのか。ウケ狙い的な側面のある発表が内向きに緊張感を欠く場合、フラストレーションがたまる。外に向けて話すこと。第一世代の少なからぬ人がやはりえらいのはかなりの部分この経験による。今回の発表の多くは、もっともっとよくなるはず。

質問は、発表を「研究」とみなした上でやろう。

U野先生の発表は、「えー」が5回だけ。ずいぶんすっきりした。
posted by いんぷうしゃあ at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・渉外等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月08日

言語と言語表現

「自然言語処理」という言葉は「言語」という言葉の曖昧性がゆえに、誤解を招く。

一方で、「言語」というと、とりわけ「言語」に何らかのかたちで関わる研究をしている人たちにとっては、「日本語」とか「スワヒリ語」といった個別言語の体系あるいはその背景にあると想定される有限の語彙と文法規則に代表される規則などが強く想定される(それは認知や脳へ行く)。

他方で、自然言語処理は、およそ「処理」である以上、そのような意味での言語をいささかも対象とするものではない。処理の対象となりうるのは、生成の場合も含めて、あくまで表現された限りでの言葉である。

ここでは、本来、言語は、言語表現を操作するために必要な限りにおいて導入されざるをえないこともなくはないだろう補助的な概念であり、その逆ではない。ところが、少なからぬ場合に、言語表現・コーパスは、言語を描き出すためのデータであるというかたちで、その関係があたかも逆であるかのように捉えられている。

まるで、例えばAさんが語った言葉をAさんの言葉として聞くのではなく、「日本語」として聞くことが可能であるかのような、倒錯。

もちろん、およそ処理が普遍化ではなく一般化に向かうものである以上、言語の方向へ向けた抽象化は、避けがたいだけでなく、必要でもある。
posted by いんぷうしゃあ at 13:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 言語基礎論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月30日

sylpheed 3.0.2 キーバインド

アプリケーション→システムツール→設定エディタで gconf-editor を起動する。

desktop → gnome → interface を選び、その中の can-change-accels をチェックする。

それから、sylpheedのメニューの該当部分にカーソルをあわせて、望みのキーバインドを直接打つ。

http://sylpheed.sraoss.jp/doc/manual/ja/sylpheed-22.html
posted by いんぷうしゃあ at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マシン設定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

つい最近、聞かれたこと。

「ソンナコトヲシテナニカノアシニナルノ」ってどういうこと?

よくわからなかったので、書かれたものを見てみると

「そんなことをして何かの足しになるの」

と書いてあった。

「ソンナコトヲシテナニカノタシニナルノ」

これならば、わかる。

言葉を学習する段階でよくある間違いとか、送り仮名の揺れとか「足」の多義性(ここでは微妙にずるを書いているが)とか、色々な説明があるだろう。

けれども、おそらくはほぼ確実に、その前に、その手前に、「足」というただそこにそのものとしてある存在があり、冒頭の質問を引き起こしているのは、学習者の日本語に対する知識の不完全性とか慣れのようなものでも、送り仮名の揺れと「足」の多義性がもたらす軽い読み違いでもなく、その、ただそこにそのものとしてある存在なのだ。

言葉について問われるべき問いはしたがって、「足」というただそこにそのものとしてある存在に対して、それを隠蔽するかたちで、上でのべたような「わかる」とか「よくわからない」といった言葉が当たり前に通用してしまうこと、「ナンノアシニナルノ」が言葉を学習する段階でよくある間違いとか、送り仮名の揺れとか「足」の多義性などで説明されてしまうこと、それは何なのか、であろう。

ところがこの問いは、「足」がただそこにあるものとして、「そんなことをして何かの足しになるの」が「ソンナコトヲシテナニカノタシニナルノ」ではなく、声に出すと「ソンナコトヲシテナニカノアシニナルノ」という音にまずなってしまうようなものとして存在していることに触れていない人にとってはそもそも存在しないし、提示されても意味がわからないものでしかない。

それにもかかわらず、この問いを問うこと。誰に話してもそもそもほとんどの人が「足」の存在に気づいていないし誤解を招いて不快に消耗するだけだからと言い訳してこの問いを問うことを避けるとき、本当は、「足」について、つまり言語について、「足」とか「足し」に吸収されてしまわざるを得ない言語というもので語ることの絶望的な困難が故にその問いを問うことを避けているだけであることは、ほぼ確実である。

その一方で、当たり前に言葉を使いながら、言語の自明性に埋もれて「足」に対してますます鈍感になっていく。

とはいえそれでもやはり、「足」に触れるとき、2年程前にふと届いたメールのように、そこにあるけれども絶望的に隔てられているものへの懐かしさに心がざわめき、裂けそうになる。

この先に、どう進むか。この先に進むことは、そもそも「先に進む」ことなのか。それともまったく異質のことなのか。

『瘋癲老人日記』の脚も、またそのようなものであった。
posted by いんぷうしゃあ at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語基礎論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月20日

ヴァールブルク図書館

みんなの翻訳」からRSSを取っているので気づいたのですが、「ヴァールブルク図書館を救え」という記事がアップされています。

その中に、
蔵書はそれ自体、蔵書に含まれる内容をさえ超越する 知的インスツルメントである


という一文があります。

ホーリズムとか、分析的知識に対する空疎な反感としてではなく、例えば技術から情報サービスに展開するときに、少なからぬ場合に欠けているところ。
posted by いんぷうしゃあ at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア基礎論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

2007年から昔の先生(Sager先生)に書くと言っていて、研究室のニュースレターなどでも予告していた本の最初の下書きが、さっき終わった。本当は、春休みに終わる予定だったのが、予定外の大作業が春に入ってしまったために遅れたもの。

Quantitative Approach to the Terminological Dynamics and Structure

見たような感じのタイトル。

John Benjaminsの編集者に公式のプロポーザルも先ほど出したので、ようやく一区切りで、これから、内容も組版も含めた見直しと編集に入る。このプロセスは何よりも好き。このときの書き直しも、すごく好きなプロセス。ふっふっふ。

とくにゲラの段階というのは、大好き。

英文校正も含めて、今年度内の仕上げが一応の目安。
posted by いんぷうしゃあ at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 発表等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

OpenTM2

posted by いんぷうしゃあ at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア実践等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

赤羽図書館

posted by いんぷうしゃあ at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア実践等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

COLING Workshop on Multiword Expressions

日時:2010年8月28日(土)8:30-18:00
場所:北京COLINGの会場
プログラムはMWE: Workshops on Multiword Expressionsサイトをご覧下さい。
posted by いんぷうしゃあ at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・渉外等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

科研合同シンポジウム

日時:9月28日10:00〜17:00
場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館 241号室

詳しくは、『言語処理技術の深化と理論・応用の新展開』2010年度 科研・合同シンポジウムサイトへ。

このシンポジウムは、図書館情報学関係の若い方々にぜひ来てもらいたいです。
posted by いんぷうしゃあ at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・渉外等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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